「New age」を聴いて感じたこと
正直なところ、(((さらうんど)))のファーストアルバム「夜のライン」を聴いたときは、全ての曲が2/3くらいの尺がベストなんじゃないかなあと思った。
斬新な音で作られる楽曲や、歌の力は感じられるものの、どうしてもその尺の件が頭から離れなかった(心血注いで作られたものに対して、自身が何も背負わないで批判を書くのはどうかと思う。すみません。)。
それでも表題曲「夜のライン」はもちろんのこと、「サマータイマー」や「R.E.C.O.R.D」などの曲は家事しながら口ずさんだりするくらい、作品を何回も聴いたりした。
そして今年の夏、(((さらうんど)))のセカンドアルバム「New age」が発売された。
先行シングルの「空中分解するアイラビュー」を試聴したとき、これ好きだー!と叫びそうになった。
歌詞がちょっとした短編恋愛小説のようで面白い。そしてだれもが経験したことあるような感覚が歌の随所にちりばめられていて、モテる男もモテない男も共感ができる内容になっている。
(好きな人の頭の中にテレパス送ってみるものの全然返答がない、なんてもうモテない男の習性を的確に表現!)
「New age」全体についてですが、
これはロッキンオン風に言えば「次世代シティポップの幕開け」になるんかな。
次世代と使った理由は以下の通りです。
・トラックの面白さやビートのキレが、シティポップ特有のカッティングギターのグルーヴやトランペットとがっちりハマっていて、すごい新鮮。
・往年のシティポップの代表者たち(山下達郎等)が仮にちょうど今音楽シーンでデビューしたらきっと使ったであろう手法。
こういう理由で使いました。はい。
そんで、シティポップな割に既視感のある曲(どっかで聴いたことあるような曲)がほとんどない、ていうのも面白い。これってすごいことだと思う。
一応ですが、ファーストアルバムで感じた2/3問題はなかった。
アルバムの中では、1、2、3、4、5、6、7、8が好き。特に1〜4の流れ、7〜8の流れがなんとなくいいなって思う。
色んな人にリーチできる内容やから、可能ならメディアにできる限り露出して(タモリ倶楽部とか?)、多くの人に知ってもらったらいいんじゃないかなと思ったりもしました。あ、これは余計なお世話か。